「PDA工房」のペイントサービスだゾウ!



Written by NAS芹沢 nasseri@cwa.bai.ne.jp



思いがけず、「PDA工房」さんからカスタムペイントされた WorkPad c3J をお借りすることができました。
私なりに手にとってみた感想などを少し書きたいと思います。


目次
「PDA工房」とは?
カスタムペイントサービス
Q&A
ちょっと考察
おわりに



「PDA工房」とは?


ユニバーサルシステムズ(株)による、Palmの販売、メモリ増設、カスタムペイントをしているネット上のサービスです。
カスタムペイントは、本体の前後金属部分の色を塗り替えてくれるサービスです。


「PDA工房」
http://www.u-systems.co.jp/pda/



カスタムペイントサービス


「PDA工房」のペイントサービスには大きく3つの系統があります。

★「ソリッド」
単色で塗装します。
「プラサフ」+「ペイント」の2層仕上げです。
ペイント代金は23000円(税別、送料別)です。

★「メタリック」
金属系の塗装をします。
「プラサフ」+「ペイント」+「クリア」の3層仕上げです。
ペイント代金は26000円(税別、送料別)です。

★「パール」
特殊な光沢を持つ白色で塗装します。
「プラサフ」+「ペイント」+「パール」+「クリア」の4層仕上げです。
ペイント代金は30000円(税別、送料別)です。

ソリッドとメタリックはそれぞれサービスできる色が5色あります。
また、自分の希望とする色が無いときなどは、できるだけユーザーの要望に合うペイントをするという究極のサービス、「スペシャル」もあります(費用は要相談)。
詳しくは「PDA工房」のサイトのカスタムペイントの項をご覧ください。
なお、いずれの塗装も、本体の厚さや重さが目に見えて変わるようなことはまったくありません。

今回私がお借りしたのは、メタリック系統の中の2色、バイオレットメタリックとブルーメタリックです。

お借りしたc3J

まずはペイントに関する部分ですが、さすがはプロの仕事といった感じです。
かなり隅々までチェックしましたが、文句のない仕上がりです。
WorkPadを知らない人に見せて、「はじめからこの色だった」と言ってもわからないと思います。

塗装された後の表面は、ややつるつるしています。
とはいっても、滑り落ちやすいとか、そういうのは一切ないです。
このあたりはかなり研究されているように感じます。

まずはバイオレットメタリックを見てください。
(写真をクリックすると拡大します)

バイオレット表 バイオレット裏 バイオレット上側

質感は抜群です。
残念ながらデジカメでは完全に本当の色を表現しきれていません。
実際はこれらの写真よりも明るい色になっています。
(上の方にある、2台並べた写真のバイオレットが一番近い色が出てます)
印刷されていたロゴ、文字等はすべて塗りつぶされますが、逆にこの方がすっきりした感を受けますね。


次にブルーメタリックです。
(写真をクリックすると拡大します)

ブルー表 ブルー裏 ブルー側面

ブルーメタリックの方は、遠くから見たり暗いところに置くと一見黒いのですが、近づくと色が違うのがわかるような程度の比較的濃い青(紺色?)です。
ただ、お借りしたものはまだ試作段階のものらしく、実際にはバイオレット並にもう少しメタリック(きらきら光るような素材)を増やして明るい色にするとのことです。

また、近日中に透明ボタンが登場するそうです。
オリジナルのボタンを型取りしてエポキシで成型したものとは異なり、金型を一から製作したプラスチック製で、変色等の心配がない高品質なものらしいです。
このサービスが始まれば、カスタムペイントと合わせて、よりいっそう個性的なPalmに仕上げることができそうです。
どんなボタンなのか早く見てみたいですね。

[追記]
レビュー執筆開始時はまだなかったのですが、現在はPDA工房のサイトに透明ボタンの紹介があります。


今回お借りしたのは上記2種類ですが、丸山さんのサイト「Palm-Q 福岡オフライン Meeting」という記事でソリッド系統のレッドでペイントされた WorkPad c3をみることができます。
これも参考にされるとよいでしょう。



Q&A


筆者が個人的に思ったことを、PDA工房さんにお聞きしてみました。
お忙しいところ、私のわがまま(?)な質問に回答していただきありがとうございました。


Q サービスを受けられるのはWorkPadc3Jだけ? c3英語版や PalmVはダメなんでしょうか?

c3英語版も PalmVもペイントサービスを受け付けております。
ただし、PalmVについては本体の機種名の部分(液晶の左上)が浮き出しているため、ペイントも文字の形に盛り上がります。
結果的に文字が多少つぶれた状態になります。


Q すでに他のところでメモリ増設などの改造を受けたものでもペイントしてもらえますか?

開け閉めが問題なくできるもの(接着に普通の合成ボンドなどを使用していない場合)なら対応させていただきます。


Q どうしてデフォルトで扱う色が今の色になったのですか? 色数は今後増えたりするのでしょうか?

PDA工房が特にコダワリを持って決めたのは

「レッド」=フェ○ーリ
「バイオレットメタリック」=S○NYのVAI○
「パールホワイト」=携帯の人気色パールホワイト

ですね。
あとは「一通りの色は準備して、お客様の好みで選べるようにしよう」ということで選びました。

「イエロー」=ピ○チュー
「パールホワイト」=シロ○ネーゼ御用達

のような笑い話ありますが......

色の追加については現在検討中です。




ちょっと考察


サービスを受ける上で一度は考えてみる必要がありそうな点について、チェックしてみました。

<塗装に関して>
塗装をするからには、どこかで妥協しないといけない点が出てきます。
写真をご覧の通り、塗りつぶすので表面の文字等はすべて見えなくなります。
(逆にいえばすっきりしていい感じです)

さらに、塗装なので若干元の状態よりも傷がつきやすいようです。
まあ、塗るという改造をするわけなので、多少の妥協は仕方ないと思います。

このあたりはPDA工房のサイトにある、申し込み時の注意事項にも書かれています。
これらが気にならなければ問題ないでしょう。


<価格について>
今回お借りしたメタリック系を例にとると、ペイントの代金だけで26000円(税別)かかります。
(ただしメモリ増設と一緒に申し込むと値引あり)。
これも自分で納得できる値段なら問題ないでしょう。
私が実物を見るかぎりでは、仕上がり自体はまったく問題ないと思います。


<アクセサリとの組み合わせを考える>
本体を希望の色にペイントしたとしても、一緒に使っているスタイラスやケース、モデムなど、周辺機器はそのままです。
よって、組み合わせて使ったときに見栄え等に違和感が出たりしないかをあらかじめ考えておいた方がよいかもしれません。
これも自分で納得できさえすれば・・・という感じです。




おわりに


Palmの先人達が、すべて自分で行ってきた様々な改造やペイント。
もちろんそれはそれで楽しいことですが、誰でも簡単にできるものではありません。
私もハードの改造やペイントなどにはかなり弱い人間の一人です。
そんな私たちにとっては便利なサービスです。



更新履歴

1999/12/09 初版



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