Xplore M70を使うゾウ!
2006/11/05
このページは、「大阪Palm III」にて日々取り上げたXplore M70に関する記事をまとめたものです。
少しだけですが、情報や写真を追加しています。
目次
本体について
日本語環境
ソフトについて
通信関連
おわりに
本体について
2006年9月30日にVis-a-Visに注文していたGroup Sense PDA Limited(GSPDA)のXplore M70が届きました。
Xplore M70は、PalmOS5.4(Garnet)を搭載したGSM携帯電話(900/1800/1900MHzに対応)です。
左がXplore M70、右がサイズ比較のためのWILLCOMのPHS「WX310K」。
大きさは109×50×23.7mmで、Xplore M70の方がちょっとだけ長い。
ちなみに重さはXplore M70が131g、WX310Kが123g。
日々更新していたときの記事を見た海外の方から反応があったので、海外の方でもサイズ比較がわかるようにTreo650(左側)とも比べてみました。
Treo650より幅は小さく、厚みはほぼ同じ(Xplore M70の方が若干厚そう)。
折りたたんだ状態のWX310Kとほぼ同じ大きさなので、ちょっとずんぐりしたストレート携帯、という感じです。
液晶画面は26万色のTFTで表示サイズは176×220。
つまり、PalmOS5ですがハイレゾではない機種となります。
Palm Z22に近い感覚ですが、こちらはTFTなので断然キレイです。
Xploreシリーズは昔からバッテリ残量やアンテナ表示など、携帯電話機能に関する表示部分やソフト的にGraffitiエリアを表示させる機能を持っているので縦は160ドットではなく220ドットと長めに作られています。
ローレゾですが、ややワイドハイレゾっぽい表示の仕方もソフトが対応していればできるということになります。
側面を見たところ。
上がXplore M70、下がWX310K。
念のために何度も書きますが、「折りたたんだ状態の」WX310Kとほぼ同じ大きさのストレート端末です。
M70はメールソフトやカメラが起動するボタンや、SDカードスロット(青いSDカードを入れてるのが見えてます)など。
中央あたりにある穴がリセット用です。
反対側の側面には、頭側(写真では右側)に赤外線通信ポート、中央あたりにイヤホンジャック、おしり側(写真では左側)にスタイラスが収納されています。
イヤホンジャックはTreo650などと同じ、2.5mmのマイクロミニジャック。
通常の3.5mm用を接続する場合は、変換アダプタが必要となります。
スタイラスは、最後の方に出たCLIEと同じように非常に細い伸縮スタイラスになっていて、はっきりいって使いにくいです。
小さい本体に内蔵されているのは評価できます。
クリップ付きのイヤホン(標準で付属)。
簡易リモコンっぽいボタンがあるのですが、何に使えるのかさっぱりわかりません。(+_+)\バキッ
カメラがある裏面。
仕様では130万画素となっています。
動画撮影などに関する話は後のソフトのところで説明します。
カメラの横にはスピーカ用の穴が見えます。
ボタンを押したり、5-Wayっぽい作りのポインタ(Zire71みたいなスティックタイプで、Zire71よりは倒すときに重め)を動かしたりしたときに白く光るボタン部分。
今のところ、これはいまいちだと感じた点は、おしりの充電するコネクタが完全に取り外せてしまう「ふた」になってたことくらいです(他のXploreシリーズでは取れないようになっている機種もあったので。この際なのでもう取っ払いました)。
あと原因は未調査ですが、手持ちのSDカードで認識しないものが若干ありました。
(パッケージの中に512MのSDカードが付いていたので、それを使えばいいのでしょうが)
日本語環境
Xplore M70は日本語PalmOSを搭載していないので(英語と中国語対応)、日本語を使うには別途ソフトが必要です。
試した中ではJaPon v.1.0kで日本語化がほぼできてそうで、まだ使い込んでいませんが今のところ問題なく動いてます。
JaPonには入力のためのFEPに相当するものはないのですが、POBox for PalmOS5を併用することによる日本語入力も普通にできてます。
他の入力方法もおそらく使えると思いますが試してはいません。
「JaPon」ライセンスを扱っているオンラインショップ
pocketgames(3000円)
フルキーボードが無いのでTreoほど多種多様な使い方はできないでしょうが、なにより本体サイズが小さいのでデータ閲覧目的としては面白い機種といえます。
ソフトについて
プレインストールされているソフトを中心に解説します。
ひとことで言うと、これらのソフトを作った人たちはかなりCLIEが好きなんじゃないかな〜と思います。
だって付属のCD-ROMの色が・・・(いや、それだけじゃないけども)。
Palm Desktopなどが入っているCD-ROMとマニュアル。
ソフトのインストールはSDカードでできるので、まだ使ってません。
プレインストールされているバックアップソフト。
簡単操作でメモリ内のデータをSDカードにバックアップできます。
プレインストールされているファイル管理ソフト。
メモリとSDカード間のファイルコピーなどの操作がわかりやすいです。
(これらのソフトは昔のXploreシリーズとあまり変わっていません、でも必要十分)
カメラを使っているときの画面。
本体メモリまたはSDカードに保存してくれます。
これは静止画のときですが、160×120のサイズの動画も撮影可能(.3gp形式ファイル)。
撮影したファイルだけでなく、.3gp形式のファイルであればSDカード上の /DCIM/ 配下にコピーしておけば動画も見られるようです。
Windowsで動画を.3gp形式に変換してくれるソフトで作成したファイルも再生できました。
(参考までに、変換ファイル形式に3GPPファイルを指定、音声はAMR形式モノラル、QVGA標準画質15fps。絵も音も質はいまいちですが)
動画を見るソフトはちゃんと横向き画面での再生にも対応してました。
「MP3」という異様にストレートな名前の音楽プレイヤーソフト。
(これもプレインストール)
MP3形式のファイルを再生しているところです。
スピーカーは本体裏面にあります(「本体について」で説明したカメラのレンズの近くにあります)
期待通り、しばらくすると画面だけ消えてくれたり音楽を聞きながらランチャーに戻ってメモ帳など別のソフトを起動できます。
Benchmark 3.1での速度測定結果は343%。
個人的には、この小ささでTungstenTより速ければ十分です。
プリインストールされているゲームは以下の通りです。
・Bejeweled
・Book Worm
・GTS Racing Challenge
・Mega Bowling
・Zap! 2016
5-Wayの代わりのスティックは遊びにくいので、アクションには向いていません。
スタイラスを使うにしても、標準のスタイラスでは遊べないでしょう。
画面がローレゾなのも残念です。
個人的にはプレインストールゲームがXplore M98と同じだったので(過去記事を参照のこと)、まったく魅力的ではなかったです。(^-^;
ゲーム以外では「Quicksheet」「Quickword」「Quickpoint」のいわゆる「Quick Office」がプリインストールされています。
使ってないので日本語で書かれたファイルが読めるか等は試していません。
GSM携帯に関するソフトも(日本では試せないので)試していません。
通信関連
WX310KとBluetooth接続でダイヤルアップでき、Xiino3でWebを見る、フリー版のPaPi-Mailで日本語メールの送受信などは試してみてできましたが、データ閲覧目的に使っているのでそれ以降はまったく通信に使ってません。
これで日本で携帯として使えたら最高なのですが・・・。
(ソフトリセット後の最初の画面で、仕方なくPDA Onlyを選ぼうとしているところ)
おわりに
Xplore M70は、日本では携帯電話としては使えないまでも、「小さいPalmOS5搭載マシン」という意味では魅力的な機種です。
日本語環境を入れたりすることにより、多少ソフトリセットしなければならない事態に遭遇しますが、昔から英語版Palmを使っている身としては慣れているのでそれほど気にはなりません。
個人的に、GSM携帯電話で様々なPalmOS機種を出している、Group Sense PDA Limited(GSPDA)には、将来ぜひとも3G機種も作ってほしいです。
ここが3G端末を作れば面白い端末ができると思うのですけどね。
更新履歴
2006/11/05 初版
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